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低コストでシステム運用の高度化を実現~サブスクリプション型Hinemosにマイグレーション~

事例概要

本事例のお客様は日頃よりシステム管理業務改善に新たな価値を生む画期的なアイディアを探しつつ現行の管理体制を継続していました。
当社では、より低コストに正常稼働を実現する運用の確立、様々な課題への迅速な対応を実現する「統合運用管理サービス」として、システム運用管理製品(Hinemos)のマイグレーションをご提案し当社提案を採用頂くこととなりました。

本案件における当社のマイグレーションサービスでは、主に以下の施策を実施しました。

  • システム監視の高度化

 Point1:監視対象の拡大におけるコスト増加の不安解消
 Point2:属人化の回避
 Point3:システム稼働の安定化

  • 自動処理(ジョブ)の統合管理

 Point1:ジョブ管理の品質向上
 Point2:運用担当者の業務効率化を促進

ソリューション

Hinemosマイグレーションサービス

システム監視の高度化

課題

 現行のシステム監視製品は、監視対象の機器が増加するとライセンスコストも増加してしまうことが大きな課題でした。
コストの増加を回避するため、機器の種別などによっては簡易的な独自処理で監視するなど監視方法を使い分けることでライセンスコストが増加しない処置を実施していましたが、監視方法が複数パターンとなることや監視レベルが異なることでシステム監視が複雑化し、属人化のリスクが高まっていました。
また、現行のシステム監視製品はマニュアルやGUIがITエンジニア向けで難易度が高いという点も属人化のリスクを助長する要因でした。

解決策

当社がご提案した統合運用管理製品であるHinemosはサブスクリプション型で監視対象のサーバ数やサーバスペック(CPU数)に関わらずライセンスコストは定額です。そのため、今後のシステム拡張においてもシステム監視製品のコスト増加に頭を悩ませることがなくなりました。
システム監視をHinemosに統合することで監視業務がシンプルになり、システム運用における属人化の回避につながりました。
使い慣れた現行システムのシステム監視製品からマイグレーションすることは、運用担当者にとって不安になる可能性がありました。そのため、提案段階でHinemosのデモンストレーションを実施しました。Hinemosの管理用GUI画面は直感的でユーザビリティが高いとご評価を頂き、システム監視製品のマイグレーションに対する不安を払拭することができました。
 また、当社のHinemosによるマイグレーションサービスでは、システム監視に対する負担を軽減すること、システム監視の高度化を実現することの2点を重要視しています。システム稼働の安定化向上を目的とし、不必要な監視通知の削減やクリティカルな監視項目の追加など、システム監視項目全般の再点検を実施しました。これは当社のHinemosスペシャリストによる監視項目の最適化設計により実現しています。

自動処理の集中管理化

課題

現行システムではサーバーのログ採取などの定期メンテナンスの自動処理(定期メンテナンスジョブ)が各サーバのタスクスケジューラで実行しており、定期メンテナンスジョブが分散していました。そのため、各サーバで設定している定期メンテナンスジョブはジョブ台帳としてExcelで管理していましたが、各サーバで設定しているタスクスケジューラを変更した場合はExcelのジョブ台帳も更新が必要となりますが、システム上の設定とジョブ台帳の情報とでリアルタイムに整合性を取ることが困難な状況でした。

解決策

これらの定期メンテナンスジョブの管理を改善するために弊社が提案した製品がHinemosです。Hinemosは監視機能以外にジョブ管理機能も備わっており、監視、ジョブ管理などの機能ごとにライセンスコストが増加する運用管理製品と比較してHinemosは大きなコストメリットがあります。

Hinemosジョブ管理機能を熟知した当社のエンジニアによるジョブ管理設計により、各サーバのタスクスケジューラで実行していた定期メンテナンスジョブはすべてHinemosによるジョブ管理に移行しました。これにより、各サーバに設定していたタスクスケジューラの排除、ジョブ台帳のExcel管理の運用を廃止でき、またジョブの集中・可視化を達成しました。結果として、処理のエラーやその原因の把握に加え、処理の実行計画を正確に把握できるようになるなど、ジョブ管理業務の品質向上に繋がりました。

また、運用担当者の負荷軽減を促進させるために統合管理のスコープを広げ、夜間定期バッチなど業務処理(業務ジョブ)は現行システムのジョブ管理製品ではなく、Hinemosのジョブ管理へ統合する提案をしました。
その結果、システムの「定期メンテナンスジョブ」と「業務ジョブ」を含めたシステム全体のジョブをHinemosで統合管理し、運用担当者の業務効率化を実現しました。

 

システム運用の高度化

運用担当者がHinemos製品を活用し自立的な運用を行うことを目的に当社が実施した主なサポート内容をご紹介します。

レポーティング業務の自動化

監視機能、ジョブ管理機能の他にもHinemosには統合運用管理機能があります。その1つがレポーティング機能です。
  これまではサーバのリソース使用状況のレポートを手作業で作成していましたが、Hinemosのレポーティング機能を使用することで監視対象としているすべてのサーバに対してリソースの使用状況や処理傾向を簡単に把握できるようになります。 弊社はこのレポーティング機能の活用をご支援し、レポーティング業務にかかるコスト削減を実現しました。Hinemosのレポーティング機能を使うことで期間や観点を自由に変更し必要なデータのみをレポートすることが可能となりました。
  また運用改善を目的とした分析時間を増やすことが可能となり、これまで気が付かなかったシステム利用傾向や潜在リスクの早期検出などシステム稼働分析の高度化に繋がっています。

 

 

Hinemosマイグレーションサービスの当社サポート

システム運用管理の基盤が改善したとしても運用担当者が使いこなすことが出来なければ効果はありません。
  Hinemosはもともとユーザビリティの高い製品ですが、当社では運用の高度化をより早く効果的に定着させることを目的とした各種サポートを実施しております。
  本事例では、導入前のデモンストレーション、環境に合わせた運用操作マニュアルの作成、運用前のトレーニング、運用にむけた一次サポートなど、お客様のご要望に応じたご支援を行いました。この結果、安全かつスムーズにHinemosによるシステム統合運用管理を開始できました

 

 

導入効果

 システムの運用管理をHinemosに統合という本件における当社のマイグレーションサービスにより以下の導入効果がありました。

1.監視品質の向上
 多数あるサーバーの稼働状態やサーバーリソース状況をリアルタイムに把握

2.障害時における自動化
 ジョブ化したことにより問題の検出が自動的に可視化されるようになり迅速な対応を実現

3.運用コストの削減
 レポート出力業務が自動化され、担当者の負担が低減

4.トラブルなく運用スタート
 ジョブの設定の見直しや監視内容の精査を含め、当社エンジニアによる細かいフォローアップがあり、システムも高品質であったため、トラブルなく本番運用への移行を達成