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お客様の声
明治安田生命保険がインフォテックを「コアパートナー」に認定。100社以上の協力会社から開発実績や品質などを総合的に評価。

明治安田生命保険相互会社 様

写真左より、明治安田生命保険相互会社
情報システム部 システム管理グループ グループマネジャー 梅本 竜弘氏、
情報システム部長 前田 宏明氏、
情報システム部 システム業務グループ グループマネジャー 佐伯 政治氏

明治安田生命保険相互会社 様
事業内容
個人・企業向け各種生命保険・年金商品などの金融商品の販売、契約保全サービス などの生命保険業務および関連業務
会社紹介
契約者(社員)数は約633万人(2021年3月現在)、団体保険契約高は業界第1位を誇る。日本全国に1,100カ所以上の営業拠点を構えるほか、海外子会社等を通じて生命保険事業をグローバル展開している。

インタビュー内容

明治安田生命保険相互会社が重要パートナーと認定する「MY-ITコアパートナー」にインフォテックを選定した理由とその効果を伺った。

背景&課題
  • 長期にわたる安定的な開発体制を目指し協力会社との関係強化の必要性
  • 重要パートナーを認定する「MY-ITコアパートナー」制度を創設
効果
  • 継続的・安定的な主要業務開発プロジェクトの推進が可能に
  • 明治安田生命の計画的な情報投資の推進に大きく貢献
背景

MY-ITコアパートナー制度が始動

日本で最も「歴史と伝統」のある明治生命と安田生命の2社が合併して誕生した、21世紀生まれの「若々しい」生命保険会社である明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)。2021年4月からスタートした3カ年プログラム「MY Mutual Way I期」においては、“10年後にめざす姿”の実現に向けて営業・サービス、基幹機能・事務、資産運用、Mutual経営の各分野における制度・インフラなどの抜本的な見直しを行なう4「大」改革、“お客さまの健康増進”や“豊かな地域づくり”に貢献する2「大」プロジェクト、さらにデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を効果的に融合させることで、成長軌道の確保、すなわち「フェーズチェンジ」に取り組んでいる。

そうした取組みの一環として明治安田生命が推進しているのが、事業を支える情報システムの開発態勢(※注)の強化である。

「IT人材の慢性的な不足が深刻化するなか、当社では4「大」改革、2「大」プロジェクトとともにDXを積極的に推進していることもあり、情報投資は右肩上がりで増加しています。これまでも情報システムの開発体制を将来にわたって持続的に確保し、高品質なITサービスを提供していくために、明治安田生命の情報システム部とシステム子会社の明治安田システム・テクノロジー(MYTECNO)、100社以上の外部協力会社が三位一体となって、システムの企画立案から要件定義、設計・開発・テストに取り組んできました。しかし、より長期にわたって安定した開発体制を維持するには、開発業務を委託する外部協力会社とのリレーションシップを見直し、さらなる関係強化を図る必要がありました」(明治安田生命 前田宏明氏)

そこで、明治安田生命が新たに設けたのが「MY-ITコアパートナー制度」だ。

「MY-ITコアパートナー制度は、外部協力会社のうち有力な会社をコアパートナーとして認定するものです。その目的は、当社およびMYTECNOと一体となって安定的な開発体制の確保、品質・生産性の改善、さらに将来にわたって共に成長していくことにあります」(前田氏)

MY-ITコアパートナー制度は2018年に創設され、2019年から実際の運用が始まった。これまでに100社以上の協力会社の中からわずか5社だけがコアパートナーとして認定されている。

「コアパートナーは、これまでの当社における開発実績、システム開発の品質、当社のルールへの遵守状況などを総合的に勘案して選定しています。認定期間は基本的に3年としており、満了時に改めて更新の可否を判定します」(明治安田生命 梅本竜弘氏)

※注)明治安田生命保険相互会社様では “10年後にめざす姿”の実現に向け、改革等にて準備を整えるという意を込めて「開発態勢」の表記を用いています。

  • 明治安田生命保険相互会社
    情報システム部長
    前田 宏明 氏

  • 明治安田生命保険相互会社
    情報システム部 システム管理グループ
    グループマネジャー
    梅本 竜弘 氏

選定のポイント

実績と品質、対応力を高く評価

そんなコアパートナー5社のうちの1社に選ばれたのが、インフォテックだ。

インフォテックが明治安田生命との取引を開始したのは、旧・明治生命時代の1978年にさかのぼる。最初に個人保険システムの開発プロジェクトに参画し、その後は団体定期保険システム、企業年金システム、営業員人事・業績システムなど数多くの開発プロジェクトに携わった。1989年には明治生命の情報システム部門が東京・東陽町へ移転するのと同時に、インフォテックも近隣に分室を開設。その後は情報システム部門と同じ明治安田生命ビルに入居し、現在は約170名のエンジニアを常駐させている。

「インフォテックには、明治安田生命に統合する前から現在に至るまで40年以上もシステム開発を請け負っていただいている豊富な実績があります。個人保険システム、事務フロントシステムなど生命保険業務におけるリテール分野を中心に、ホール分野や経営管理分野など担当領域は多岐にわたります」(梅本氏)

こうした長年の実績を高く評価し、明治安田生命は2020年3月にインフォテックをコアパートナーとして認定した。

「実績だけでなく、当社が必要とする一定規模以上の開発体制を常駐という形で実現していただいているインフォテックの事業規模も評価しました。また開発品質をはじめ、大規模プロジェクトをリードするマネジメント力、要件や仕様が変更されても対応できる柔軟性なども優れています。これらをMY-ITコアパートナー制度の目的に照らし合わせたときに有効に機能すると想定され、コアパートナーとして私たちとともに成長いただける会社であると思いました」(梅本氏)

効果

いち早い提案による情報投資への貢献

コアパートナーとして認定されたインフォテックは、コアパートナーに優先的に開示される情報をもとに、いち早い提案機会を得ている。また明治安田生命との密接なコミュニケーションにより、開発全般に関するヒアリングを通じて運用体制を見直したり、他の協力会社とも協働した品質・生産性の改善活動に取り組んだりすることも可能となった。

もちろん、インフォテックをコアパートナーに認定したことは明治安田生命にとっても大きなメリットを生んだ。

「当社における豊富な業務知識や経験を活かし、リテール分野を中心とする体制調整力を発揮しながら、継続して安定的に、当社の主要業務の開発プロジェクトに従事いただいています。これにより、当社の情報投資の計画的な推進の一翼を担っていただいていると考えています」(明治安田生命 佐伯政治氏)

コアパートナーとなったインフォテックへのこれからの期待も大きい。

「インフォテックには当社と理念を共有し、サプライヤーの代表的な会社として模範を示していただくことを期待しています。とくにシステム開発にとって最も重要な要素である品質については、必要な基本動作やポイントにこだわり、率先垂範していただきたいと思います」(佐伯氏)

  • 明治安田生命保険相互会社
    情報システム部 システム業務グループ
    グループマネジャー
    佐伯 政治 氏

今後の展望

共に発展していく関係を築く

明治安田生命はMY-ITコアパートナー制度をきっかけに、同社が推進するDX戦略と一体となったシステム開発態勢の構築を目指している。

「驚異的な進化を続けるデジタル社会においては、全社横断的にITトレンドへの感度を高め、ビジネス活用を加速してくことが大きな競争力になります。業務部門と協働して価値を創造するためにも、今後は『持続的に最新・最優のITサービスを提供できるシステム開発態勢』を目指していきます。その実現に向け、MY-ITコアパートナー制度を活用し、最新のITソリューションと最優のヒューマンリソースの創造的融合にも取り組まなければなりません。そしてインフォテックと当社のパートナーシップを意義あるものにするため、当社と志を一つにして互いに知恵を出し合いながら、共に発展していく関係を築いていきたいですね」(前田氏)

インフォテックでは明治安田生命の期待に応えるため、これからも明治安田生命に寄り添いながらシステム開発の現場を強力に支援していく。

お客様プロフィール
明治安田生命保険相互会社 様
本社所在地
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1
創業
1881年7月
総資産
42兆6,852億円(2021年3月現在)
従業員数
4万6,928人(2021年3月現在)
事業内容
個人・企業向け各種生命保険・年金商品などの金融商品の販売、契約保全サービス などの生命保険業務および関連業務
※取材 2021年10月 ※記載の担当部署は、取材時の組織名です。