BI↔DWH連携/ETL
サービス概要
昨今、企業の膨大なデータを収集して分析するBIツールを利用されるお客様が増えています。
よく耳にするBIという言葉ですが、BIツールを導入しただけではデータを活用することはできません。
データの置き場所であるDWH(データウェアハウス)や、分析に使いやすい形にデータを正規化するETLツールを併用することで真価を発揮します。
これらはそれぞれ活用する範囲や機能が異なり、ご要望に沿った分析レポートを作成するためには、その特性を活かし、安定した運用までを見据えた設計/開発が必要となります。
弊社は下記の通り様々な導入・開発経験が御座います。お客様の日々の業務を支え、安心して利用できるシステムサービスを、弊社がご提供致します。
弊社開発実績
DWH・・・Oracle、SQL Server、RedShift
ETL・・・Infomatica、Matillion、Talend、Alteryx、Dataspider、Tableau Prep、Domo Workbench
BI・・・Tableau、Power BI、Cognos、Domo

インフォテックだからできること
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固有製品に捉われない、DWH/ETL/BI開発の基礎知識を保有
弊社はこれまで多くのお客様環境でのDWH/ETL/BIの設計・開発を行ってきました。 お客様によって使用するDB、ETL/BIツールは様々で、 各ツール固有の仕様やルールはありますが、概念や設計等の基本となる考え方は大きく変わりません。 弊社の特徴の1つである独立系ベンダーと言う立場を活かし、固有製品に捉われずこれまで培ったノウハウから最適な製品及びサービスをご提案致します。
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豊富な設計・開発実績により、ご要望に沿った柔軟な対応が可能
基幹システム切り替えによる大規模なシステム改修や、M&Aにおける新環境へのシステム移行、また小規模なツール開発等の実績がございます。 知識と経験豊富な技術者がお客様のご要望に合わせ、高品質なサービスをご提供致します。
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要件定義から運用/保守まで一貫対応が可能
お客様からお伺いしたご要望や課題の解決に向けた、お客様の求めるサービスをご提案します。 設計・開発フェーズではお客様と弊社でより良いアイデアを出し合って仕様を考案するのはもちろんのこと、運用後の安定稼働を見据えたシステムをご提供致します。 また、リリース後の保守まで弊社が担当する際には、高い品質の運用サポートを実施し、お客様のシステムや業務の安定化に貢献します。
事例紹介
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経営判断の質を高めるデータ活用環境の実現事例概要 近年、データ活用の重要性はますます高まっており、競争力の向上、迅速な意思決定や精度向上、業務効率化やコスト削減、顧客理解やパーソナライズなどを目的とし、データ活用を積極的に推進しています。本事例では、データ活用基盤の構築とデータ分析・活用の実施により、データドリブンな意思決定を推進できる環境を実現した取り組みについてご紹介いたします。 課題 経営判断や課題発見のスピードを向上させるため、業務データの分析と可視化が必要とされていました。しかし、基幹システムがプロジェクト管理に特化したERPであるため柔軟な分析ができない、データが複数のシステムに分散されている等の理由から、分析が推進されていませんでした。これにより、組織目標の達成に大きく関わる部門会議や経営会議の場では以下の課題がありました。 事業状況を判断するための指標が統一されていない 報告資料の軸が統一されていない 報告資料の作成に時間と手間がかかる 取り組み 特に大きな課題となっていたのが、報告資料の作成負荷と指標の不統一でした。そこでまず、データを根拠とした意思決定を行う考え方の土壌づくりを目的にプロジェクトを開始しました。解決策として、弊社の提供するソリューション「Datadresser」の標準構成をデータ活用基盤およびエンジニアリング領域に適用し、データ可視化や仮説検証に専念できる環境を整備しました。 BIの導入の際はプロトタイプ開発の手法を採用し、イメージを共有しながら定期的にフィードバックを反映させることで、ユーザーの要件に柔軟に対応しております。また、BIツールの選定にあたってはライセンス費が比較的安価で、手軽にデータ分析を始められる「Amazon QuickSight」を採用しました。 データ分析環境の構築と並行して、ユーザー自身がデータをもとに判断できるよう、判断基準や指標値の策定支援を行うことで、データドリブンの定着に向けた土台を築きました。 効果 データ活用環境の構築と指標の統一を通じて、経営層や管理層によるデータを根拠にした意思決定が進んでいます。軸の統一されたデータが提供されることで部門間での議論が活性化し、課題に対する共通認識も深まりつつあります。また、ダッシュボードやレポートの活用により報告資料の作成工数が削減され、データに基づく施策の検討に時間を割くことが出来るようになりました。こうした取り組みを通じて、データを活用する意識と行動が組織全体に浸透するよう、継続的な伴走支援を行っています。 弊社でご支援できること 弊社では、データの利活用によるビジネス戦略に集中したいお客様に向けて、柔軟でスケーラブルなデータ活用基盤(Datadresser)を提供しております。Datadresserとは、データをより身近な存在に、そしてデータから価値を生み出すプロセスをお客様と共創するソリューションとして、データ活用基盤の提供からデータの活用までをご支援いたします。「Datadresser」詳細はこちらデータドリブンな意思決定を推進したいがデータ活用のための環境が整備されていない、スモールスタートでデータ活用を始めたいという課題をお持ちでしたら、ぜひ一度インフォテックにご相談ください。お問合せはこちらmore
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DWH/ETL/BIの役割を活かした設計で夜間処理を9時間から5時間に大幅短縮プロジェクト概要 弊社が運用を担当していたDWH/ETL/BIシステムを作り替え、夜間処理にかかる時間を4時間削減しました。 プロジェクトのきっかけ 他社が開発したDWH/ETL/BI環境の運用担当をしていましたが、システムの品質に課題があり、障害が多発しておりました。そこで弊社は、部分的な対応では改善が見込めないことから弊社主体による、現行環境の再調査及びシステム全体の再構築をご提案し実施することになりました。 プロジェクト前の課題 障害多発やパフォーマンスの悪さから夜間処理が始業時間までに完了しない日が多く、お客様の営業活動や分析業務に支障が出ていました。弊社の運用チームは業務の大半を障害対応に割き、改善対応を随時行っていましたが、リカバリーできる対応範囲を超えており、改善できない状態が続いていました。 弊社の取り組み 現行システムの課題の発見 プロジェクト開始にあたり、まずは現行環境を分析するところから着手しました。確認すると、下記のような問題点がありました。 DWH 用途不明のビューが多数存在しているテーブルの正規化やビューの項目数の制御が適切にされておらず、使いにくい ETL 後付けしたような処理が散見される冗長なロジックの処理が存在している BI DWHにレポート形成しやすいレイアウトのデータがなく、設定が複雑になっている正規化されてないデータからレポートを作成していたため、レポート作成処理時間が大幅にかかる 最終的なシステムの全体像が設計段階でまとめられず、開発・検証の段階で余分な処理やオブジェクトが増えてしまったと推測されます。 無駄のないシステム設計 最終アウトプットであるBIレポートを起点として、DWH/ETL/BI各システム(ツール)の役割に合わせて設計しました。 <BI設計>BIの役割はDWHのデータから分析結果を可視化することです。お客様から必要なレポートをヒアリングし、レイアウトを決め、必要なデータを洗い出します。<DWH設計>DWHの役割は分析や業務に必要なデータを保存することです。レポートに必要なデータが確定した後、取得元のシステムを特定して連携し、保存する為のテーブルを設計します。ゴール(レポート)が決まっているので、必要なデータのみ連携するように設計します。<ETL設計>ETLの役割は必要なデータを他システムから抽出・変換し、DWHに蓄積することです。最終アウトプットと他システムからの連携データを確定した後、それらを繋ぐための処理とデータレイアウトを考えていきます。ETLは加工・集計が得意なので、BIで参照する際にはシンプルなデータ構成となるようジョブを設計します。 稼働後の運用を想定した準備 品質の高いシステムであっても障害が発生する可能性は0にはならないため、有事の際には運用チームのリカバリスピードと品質がお客様の安心感につながります。 有事に備えて以下運用チーム向けの資料を作成しました。 ・各種業務の解説資料(プロジェクトメンバーとの勉強会で作成したものを利用)・複雑なロジックの解説書・想定エラー別のリカバリ手順書・保守開発用のジョブ改修手順書 効果 システム構成を最適化したことで、毎日午前5時には夜間処理が完了するようになりました。早朝に夜間処理が完了し、お客様が始業後すぐに最新データを利用できるようになったことで営業活動や分析業務のタイムロスがなくなりました。システム品質の向上により障害発生率が下がったことと、障害発生時でも運用向け資料に沿って対応をすることでリカバリ作業が容易になり、運用工数が削減されました。more